6.内容等
舞踊における頭と顔の動きを比較研究し、人類普遍の表現を探究することを目的として開催した。シンポジウムでは、3つのテーマに関しパネラーから報告があった。
(1)バレエ、モダン・ダンス
頭部の範囲、頭部の位置づけ、対象領域、頭部へのアプローチ法、洋舞における基礎文献、Delsarte System,Blasis Sy-Stemについて説明が行われた。なお、発表に際し、モダン・ダンスならびに各国のダンスのビデオ、ならびに会員によるバレエの実技による解説があった。
(2)インド舞踊
南インドの舞踊における、頭、首、眉、目の使用法と、その訓練方法をパネラーが実技入りで解説、その技法のタームの分析を行った。
(3)日本舞踊
まず、生理学上の分析を行った上で、人形浄瑠璃文楽の頭(カシラ)の表現の分析を行った。続いて、歌舞伎舞踊と日本舞踊の違いを解説し、最後に「頭部の動作3種8通り」及び「顔面の動作3種8通り」についてレクチャーデモンストレーションがあった。
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